【同人用語】 - アトリウム

　「アトリウム」 とは、「同人誌即売会」 をはじめ、各種大規模イベントが開催される 「東京ビッグサイト」（東京国際展示場） の 「西館」 の中央にある、吹き抜けの大広場のことです。

【同人用語】 - アップローダー

　「アップローダー」 とは、ウェブサイトを閲覧するブラウザ （Internet Explorer や Mozilla Firefox） を使って、データファイル （画像や動画などのバイナリファイル、テキストファイルなどのパソコンデータ類） をアップロードできる （ネット上で外部接続可能なサーバ領域に転送して、ネット利用者の誰でもが閲覧できるようにする）、特殊なウェブサイトのサービス、およびそれを実現するためのプログラム （「CGI」 など） のことです。　アップロードすることを 「うｐ」 などと呼ぶことから、「うｐロダ」「うｐろだ」 あるいは 「うぷろだ」 とも呼ばれます。

　インターネットの比較的初期から存在する典型的な 「アングラ系」 のサービスですが、2000年代に画像や動画類をブラウザを使って共有する大手サービスが登場するまでは、「自分のサイトやブログを持っていない」「自分のサイトなどはあるが、身元を隠してファイルをアップしたい」 なんて人が、自作や拾ってきた画像や動画をネット上で簡単に不特定多数に対して閲覧可能にする、ほとんど唯一の方法となっていました。

　実際にアップロードされるファイル類は様々ですが、多いのは、「アイコラ」 や 「バカコラ」 と呼ばれる、写真などを切り貼りして作ったネタ画像、面白画像や、テレビや映画、ゲームなどの 「版権もの」 のキャプチャー画面、デジカメで撮影した画像や、「マッド」 と呼ばれるフラッシュや動画のファイル、掲示板の過去ログなどをまとめて書庫 (lzh や zip に圧縮して固めたもの） などが多いようです。

　掲示板や特定スレッド （トピック） の有志が立ち上げた 「テンプレサイト」 などが、こうした機能を持つページを併設している場合もあります。　また 「画像掲示板」 と呼ばれる、掲示板とアップローダーが一緒になったようなサービスもあります。
 

【同人用語】 - 「アダコン」「アダルトコンプレックス」

　「アダコン」「アダルトコンプレックス」（Adult Complex） とは、大人の男性、中年から初老にかけての、にがみばしったオトコに強い興味を持つ嗜好、あるいはそうした傾向を持つ人、作品などを指す言葉です。　狭義では、主に女性向けの作品や、女性の嗜好を指します。　ニュアンス的に極めて近い言葉としては、「ファザコン」（ファーザーコンプレックス/ Father Complex） あたりでしょうか （ただし人によっては全く違うものだったりもしますが）。

　一般的に 「男性向け」 の場合には、「熟女好き」「熟女マニア」 なんかがもっとも近い言葉になると思いますが、単に年齢的なもの以外にも様々な差異があり、対象となる人物が男性か女性かによって変わるのか、それを求める人の性別によって意味や概念が変わるのかは議論の余地がありますが、往々にして 「男性同性愛」 のような意味を持ち、しばしば 「耽美」 傾向を持ち、さらに 「ショタコン」 の対義語であると同時に、「カップリング」 の際に 「ショタ」 傾向を持つキャラと組み合わされるケースも多いのが特徴でしょうか。

　いろんな面で、男性の 「熟女もの」 などと違っているのが面白いです。
 

【同人用語】 - 「アスキーアート」、「ＡＡ」

　「アスキーアート」、「ＡＡ」 とは、テキストファイル型式で作られる、文字キャラクタを使った一種のＣＧ作品の事です。　一般に 「顔文字 （文字顔）」、「フェイスマーク」 も 「アスキーアート」 と呼ぶ場合がありますが、そしてそれは言葉的には必ずしも誤りではありませんが、本来は 「＿」 や 「－」 などの記号を線に、「・」 や 「:」、「…」 等の記号を ドット として扱う線画、点描画 （一種の分割描写法） のような作品を示す言葉でした。

　ちょっと… だいぶ趣は異なりますが、一例として、ルナＰボ～ルのアスキーアートモドキを作って、下に掲載してみます… (^-^;)。

　　　l 　　　　　 ○　　　　
　　　l 　　　　 ／　　　　／l
　　　l　　＿ _／＿_ 　　／　l
　　　l　 ~ ~ ￣::::、／　 /l
　　　l　　　 　　 :::｀、 /:l
　　　l 　　 Ｃ　　::::｀＼:l
　　　l　　　 　 　　　:::::ヽ
　　　l＿＿　　　　＿＿::::::l
　　　l ○ ＼　　／ ○ ＼::::l
壁　　l￣￣＼l　l／￣￣＼l:::l
　　　l　　　　　　　　 :::::l
　　　l　　　 人　　　:::::::l　「・・ そっ ・・」
　　　l　　　 Ｕ　 　::::::::l
　　　l　　　　　 　::::::::ノ
　　　l 　　　　　::::::::／
　　　l　　　　　::::・・´
 

　こんな感じでしょうか…。

　って、上記の例はあまり参考にならないかも知れませんが　（じゃあ載せるなよっ）、何となくこんな感じのテキストベースのイラストは、皆さんもどこかで見たことがあるんじゃないでしょうか
 

【同人用語】 - 秋レヴォ

　春 （４月～５月頃）と 秋 （10月～11月頃） の年２回開催されていた、オールジャンルの大型同人イベント、「コミックレヴォリューション」 のうち、秋に開催されたものを、とくに 「秋レヴォ」「秋レボ」 と呼んでいました。　なお略語として、愛称の 「Ｃレヴォ」、「レヴォ」、「Ｃレボ」、のほか、春に開催されたものは 「春レヴォ」、秋に開催されたものは 「秋レヴォ」 と云う名でも呼ばれていました。　主催は 「Ｃ・レヴォ準備会」 さんです。

　後には有明・東京ビッグサイトでも開催されていましたが、長らく交通の便の良い 「池袋サンシャインシティ」 で開催され続けており、また規模の割りに、いかにもボランティア的な温かい雰囲気が漂うイベントで、参加者からは強い信頼を得ていました。

　とりわけ 「コミケ」 が、初期の頃や特別なイベントを除き原則的に夏 （８月） と冬 （12月） の開催だったので、それぞれの間である春と秋を埋める大規模イベントとして、とても重宝していました。　せっかく新刊を出したのにコミケ落選で売り場がない…来年になったら、もうこの作品の旬は過ぎてる… （夏から冬にかけては、時期的に余裕がないため、こういう悲劇は結構ありました） なんて時に、「次は春レヴォで」 なんてのは、サークルとしてとても助かったものです。　逆に 「秋レヴォ」 は、冬コミ用の原稿執筆に血道を挙げているような時期であり、涙を呑んで参加を見送るようなこともありましたね… (^-^;)。